おつ申入候。あわのかみ手まへ之儀、萬事きもをいられ、我等うしろだてにもなられ候やうにと、肥前れん〱申をかれ候へ共、公義日かげ之儀に候間ゑんりよ之旨、度々たつてことはり被申候。さりながら此時分之儀に候間、肥前申をかるゝごとく並われら申なりに、奉公いたされ候やうに、御いけん被成候て可被下候。たのみたてまつり候。いさい前田つしま・おく村つのかみ・みわら左衞門に申ふくめ候間、可得御意候。 六月(慶長十九年) 本佐渡守樣一通 本上野守樣一通 〔本多家譜〕