雜税收納額［元治元年より明治元年に至る五ヶ年平均］ 一、金三十四兩三歩、永三十七文五歩加賀國 此譯 五兩三歩三朱、永五十文洩物代金 二十八兩二歩一朱、永三十七文五歩牛馬札金 三朱、永十二文五歩ほくち製造運上金 一、錢十萬八千五百十一貫五百六十五文四歩加賀國 内 一萬二千二百九十二貫九十三文定納之分 此譯 一萬五百三十四貫四百八十五文山役 百四十八貫五百文草野役 百二十七貫九百文炭役 二百二十二貫二百六十五文地子役 十八貫四百文綿役 百六十四貫三百文漆役 二百四十四貫八百文傳馬役 三十二貫百文湯役 九十三貫百文川原役 六十貫百文蠟役 百貫九百七十四文鹽竈役 一貫百文鍛冶役 七百七十五貫八百文葭役 八貫百文茅野等役 〆一萬二千五百三十七貫九百二十四文 内二百四十五貫八百三十一文雜租取立人え相渡候錢 殘一萬二千二百九十二貫九十三文 一、錢九萬六千二百十九貫四百七十二文四歩不同之分 此譯 五百九十六貫三百五十文鮭鱒川並川役、但見圖にて征合(シヨウウアヒ)無之候 百八貫十文鳥役、但右同斷 三百五十五貫文松杉槻樫檜栂唐竹運上、但右同斷 千四百六十一貫八百十文渡海船役、但櫂一枚に付五百文宛取立申候 八百六貫七百九十文小舟役、但一艘に付三百文宛取立申候 四百五十六貫九百文紺屋役、但一軒に付一貫五百文宛取立申候 七百九貫四十一文豆腐役、但町方一軒六百文宛、在方一軒百五十文宛 取立申候。其餘ヶ所に寄不同御座候 四千七百七十一貫文質役、但一軒五百文宛取立申候。其餘右同斷 三百八十九貫八百文室役、但一軒一貫文宛取立申候 三千五百四貫四百九十四文酒造役、但慶應三年迄造米百石に付五百文宛取立、 明治元年より造米百石に付二石宛之代錢取立申候 千二百八十九貫八百二十四文藥種並合藥賣藥等役、但一軒に付五百文より一貫五百 文まで取立申候。其餘品に寄不同御座候 十二貫文藥草土洗役、但一軒一貫文宛取立申候 五百二十五貫二百五十文網役、但網に寄取立方不同御座候 六十八貫七百文湖役、但見圖にて征合無御座候 十三貫三百文石切役、但右同斷 百一貫二十二文二歩呉座役並判貨、但十枚に付二十文宛取立申候。慶應二 年より取立方指止申候 十貫五百文温泉役、但見圖にて征合無御座候 六貫八百文葭役、但右同斷 四十三貫文眞松役、但一軒七貫百六十六文六歩六厘六毛宛取立 申候 四十三貫文金銀箔鈖類請賣役、但一軒分 二百五十八貫八百八十文綿役、但見圖に而征合無御座候 五貫六百十六文澗役、但一人乘より七人乘迄一人に付六十文、八 人乘以上一人百文宛取立申候 十三貫文蒲役、但見圖に而征合無御座候 一貫四百文鰻摑役、但一人百文宛取立申候 五百文香具役、但一軒分 二十二貫四百文批役、但一軒八百文宛取立申候 八貫四百文根杪漬役、但一なぎ百五十文宛取立申候 三貫九百三十文根懸獵役、但一貫八十文より二貫八百五十文迄取立申候 二十一貫五百文草山運上、但一村分 一萬四百二十一貫百七十四文八歩地子錢、但ヶ所に寄取立方不同御座候 三百五十貫二百三十文二歩鍛冶役、但一軒五百六十文宛取立申候。其餘ヶ所に より取立方不同御座候 八百五十七貫五百五十一文六歩油錢、但油臼一柄に付八百文宛、油振賣役三百文 宛取立申候。其餘右同斷 千二百九十六貫三百十八文四歩油口錢、但見圖に而征合無御座候 三十五貫四百文漆搔役、但一人一貫五百文宛取立申候 六百五十七貫九百文傳馬役、但見圖に而征合無御座候 四百三十七貫四百三十三文二歩石灰役、但目形十貫目に二十文宛取立申候 四百六十四貫七百八十一文二歩煙草役、但葉煙草一斤三文宛、庖丁役一軒六百文宛 取立申候。其餘軒數に不拘、取立方仕候分御座候 百五十四貫四百文料理役、但ヶ所に寄取立方不同御座候 千二百六十三貫八百六十六文四歩蠟燭役、但蠟一斤に付十五文宛取立申候 四貫四百文生蠟臼元並蠟製法役、但一軒一貫五百文より一貫六百 文まで取立申候 十二貫九百文鉛冥加錢、但二軒分 七十八貫文索麪役、但一軒五百文宛取立申候 二十一貫五百文請酒役、但一軒二貫百五十文宛取立申候 三十四貫八百七十五文金封役、但金一切より三切迄は八文、四切より七切 迄は十六文、八切より百切迄は三十二文、百一切より 四百切迄は六十四文取立申候 四千六百九貫五百七十三文四歩八百物問屋、但賣錢高百文に付五文宛取立申候 三貫文奈良晒布役、但一人分に候へ共、慶應元年より取立方 指止申候 三萬千九百九十一貫三百九十九文四歩魚問屋並魚口錢、但品により取立方不同御座候 三十九貫五百文茶役、但見圖に而征合無御座候 二十一貫五百文醋造冥加錢、但八軒分 二十一貫五百文かな絈冥加錢、但右同斷 百貫文他國出布冥加錢、但右同斷 百五十一貫四百七十二文四歩絹等並布判賃、但絹一疋に付十文、布一疋に付八文宛 取立申候へ共、慶應二年より取立方指止申候 千九百十九貫二百六十一文六歩呉服役、但見圖に而征合無御座候。慶應三年より 取立方指止申候 六十四貫五百文越後縮役、但一人十五貫文宛取立。慶應元年より取立 方指止申候 三貫文暦賣捌冥加錢、但二軒分 一萬九千百六十八貫七百七十九文出入津口錢、但入津之品代錢之百歩一取立、出津之品 代錢之百歩一より百歩二迄取立申候。慶應元年九月よ り入津口錢取立方指止申候。 千八貫百六十二文四歩洩物代銀、但見圖に而征合無御座候 四百四十貫七百三十八文二歩牛馬札錢、但右同斷 百七十八貫三百十六文四歩藥種口錢、但右同斷 三千百六十貫八百六十三文八歩陶器瓦等製造運上錢、但右同斷 干百三十四貫六百八十五文二歩宮林等損木代銀、但右同斷 〆九萬六千三百九十三貫二百九十九文八歩 内百七十三貫八百二十七文四歩雜租取立人え相渡候錢 殘九萬六千二百十九貫四百七十二文四歩 定納分と合十萬八千五百十一貫五百六十五文四歩 一、菅笠木綿蠶繭蠶種紙絲苧絈紙 右品々他所え賣出候節、代金百歩二宛税金取立申候。 ○