梅村氏、通稱を曾兵衞といふ。水野好榮の門に出でゝ白銀職たり、金澤に住す。その子助三郎は技を桑村富久に學ベり。 鈴木光弘は通稱を長左衞門といひ、鈴見屋徳兵衞の子なり。水野光政に學びて白銀職となり、二人扶持を給せられしが、晩年その技に秀でたるを以て一人扶持を増賜せらる。二代長左衞門兼弘家を襲ぎ、亦二人扶持を受け、文政三年歿す。後子孫相襲ぎて業を受く。 長左衞門長左衞門長左衞門、實兼弘弟長左衞門、實兼弘子 光弘━━━━兼弘━━━━光宣━━━━━━━━━兼宣━━━━━━━━━長左衞門 〔金工系圖〕