


土は泣いている1 加賀平野は標高二百メートル 山田並みに冷えた土壌 有機物を怠り壁土同然 早めの荒起こしで地温上昇 土離れ農法で地温低下招く 温室育ちの苗はカゼをひく 昔の田んぼはたきたてご飯 MYブックリストに登録

土は泣いている10 土づくり〝番外地〟 湿田整備は排水装置抜き 稲ワラ入れても増収望めず 一枚の田でできむら現象 土壌の均質化なされず 稲ワラ投入は半分まで 十アール当たり四五〇キロの収量 牛の敷きワラも使い果たす MYブックリストに登録

土は泣いている11 〝精農〟は悲しからずや 堆厩肥で冷害知らず 農民の声生かす大水口(秋田) 平均反収五百五十五キロ確保 稲ワラを焼き始めた石川県 機械化貧乏追放に本腰 銘柄米優遇に山間農民反発 精農家リーダーにムラ作り MYブックリストに登録

土は泣いている14 浸透続く〝工本主義〟 土づくりに精出せぬ 勤めが第一、農業二の次 田園から人影が消えた 農家の嫁が米作りを知らぬ 日曜田植え用に自家育苗 冷害が工場勤め傾斜に拍車 〝こんな百姓〟にだれがした MYブックリストに登録

土は泣いている16 伸び悩む水田裏作 〝やる気〟を阻む半湿田 停滞している麦作技術 水がたまりまいた麦が腐る 大麦は報われぬ作物の一つ 田んぼ改善の資金が欲しい 熱意にこたえ血の通う農政を 真っ先に麦を見捨てた政府 MYブックリストに登録

土は泣いている17 だれが守るムラの農業 広がる〝耕作屋〟まかせ みすみす地力を見殺しに 濃尾平野に〝農地荒らし屋〟も 耕作会社が連帯感を崩す 地力かまえぬ作業請負 育てる喜びが感じられない 「カネでかたがつく」と農家側 MYブックリストに登録

土は泣いている19 構造改善の落とし穴 多頭化でフン尿持て余す 思惑外れ、水田酪農もピンチ 牛フン乾燥施設見てタメ息 畜産団地造成でとんだ重荷 限られた処理しやすい時期 いっそのこと焼き捨てたい 乳牛一頭の面積に百万円も MYブックリストに登録

土は泣いている12 きらわれる〝ふん尿〟 処理に追われる酪農家 引き受け先少なくて悩む 無料でいいからもらって… 〝クサイ〟と住民からは苦情 移転費用に九百万円も投資 化学肥料が行く手をはばむ 工場の廃棄物とは違う 子供にあとを継がせられぬ MYブックリストに登録

土は泣いている13 生かされぬ有機物 し尿の再生もカネ次第 国の行政がブレーキかける ゴミ捨て場になった畑 リヤカー一杯の粗大ゴミ 壊れる有機物還元システム 肥料再生処理場は県内四つ 乾燥し尿ケーキを生産 閉じられた有機物還元行政 MYブックリストに登録
