本って楽しいよ! -家庭読書のすすめ- 令和3年度分
もくじ
小学生(低学年)向き
そのときがくるくる
小学1年生のたくまくんは、なすが苦手です。
そんなたくまくんに、おじいちゃんは「『そのとき』がくればおいしく食べられるようになる」と言ってくれました。
たくまくんの「そのとき」はいつくるのでしょうか。
苦手なものがある子どもたちの背中を押してくれそうなおはなしです。
こんなおおきなかず、みたことある?
私たちの周りには、びっくりするほど大きな数があります。
宇宙には一千垓(いっせんがい)個の星があり、地球には一京(いっけい)匹ものアリがいます。その一方、「一」という小さな数もあります。
親しみやすい絵と文章が、数の世界の楽しさを教えてくれます。
小学生(中学年)向き
ごいっしょさん
4年1組には「ごいっしょさん」という男の子の妖怪がいます。でも、こわくはありません。
呪文をとなえると、そばに来てくれてパワーをくれるのです。
ごいっしょさんに一歩前に踏み出す勇気をもらった子どもたちが、クラスメイトとの友情をつないでいきます。
ウサギとぼくのこまった毎日
トミーは、学校の先生が飼っているうさぎの「ユッキー」が大嫌いなのに、ユッキーをあずかることになってしまいました。
ユッキーが来た日から、トミー一家には悪いことばかりが起こります。
ユッキーにふりまわされる一家の様子が、明るくユーモラスに描かれています。
小学生(高学年)向き
山をつくる 東京チェンソーズの挑戦
東京都檜原村には「東京チェンソーズ」という林業の会社があります。
そこでは、木を育てるという昔ながらの林業の仕事と、育てた木を使ってものを作り、必要な人に届けるという活動が行われています。
「産業として成立する林業」を目指すスタッフたちの挑戦が描かれています。
消えたレッサーパンダを追え! 警視庁「生きもの係」事件簿
東京都の警視庁には動物の捜査を専門に行う「生きもの係」があります。
レッサーパンダの盗難事件や珍しいカメの密輸事件など、実際に起きた事件が紹介されています。
粘り強く捜査を続ける「生きもの係」の活躍を通して、動物の保護や生態系を維持することの大切さを考えさせられます。
中学生向き
夜フクロウとドッグフィッシュ
ある日突然、知らない人からのメールを受け取った少女と、そのメールの送り主である少女。
2人のメールのやりとりを中心に、物語が進んでいきます。
反発しあう2人でしたが、いっしょにキャンプに参加したことがきっかけで、運命が思いがけない方向に動き出しました。
科学者になりたい君へ
宇宙物理学者である著者が、自身の歩んだ道を紹介し、研究のすすめ方や論文の書き方、教育者としての心がまえなどを教えてくれます。
分かりやすく読み進めやすい文章で書かれ、科学への興味をかきたてられます。
科学者をめざす人に限らず、多くの若い人に手にとってほしい本です。
高校生向き
部活魂!この文化部がすごい
この本には、文化部で活動する中学生や高校生たちの声がつづられています。
放送部や演劇部、書道部といったなじみのある部活だけでなく、鹿踊り部、ファッション部、雑草研究会、水族館部などの珍しい部活も紹介されています。部活に情熱を傾ける姿に胸が熱くなります。
オール・アメリカン・ボーイズ
無実の罪により黒人の少年が白人警官から暴行を受けてから、抗議デモが起こるまでの一週間が描かれています。
暴行された黒人少年と、それを目撃した白人少年が交互に物語を語ります。
対照的な2人の視点を通して、アメリカの人種間の対立の根深さや融和への希望を描いています。