本って楽しいよ! -家庭読書のすすめ- 令和4年度分
もくじ
小学生(低学年)向き
しんぱいせんせい
新一年生のたつやは、心配ばかりしている担任のしんぺい先生のことを、こっそり「しんぱいせんせい」と呼んでいます。たつやは、人見知りの自分を心配し、何かと声をかけてくれる先生のことを重荷に感じていました。一生懸命な先生と子どもたちとの心温まる物語です。
ナメクジはカタツムリだった?
カタツムリとひとくちにいっても、カラの大きさや色、渦巻きの向きも様々です。日本中のカタツムリを見比べながら、ナメクジとの関係や進化の不思議などを迫力あるたくさんの写真とともに紹介しています。カタツムリを見つけたら、じっくり観察したくなります。
小学生(中学年)向き
伝え守る -アイヌ三世代の物語-
アイヌの血を引くある一家の生活を紹介した写真絵本です。アイヌは、昔から日本列島北部に住む先住民族で独自の言葉や文化を持っています。それぞれの方法で伝統を継承していこうとする一家の姿は、アイヌ文化を理解し、違いを認めあうことの大切さを考えるきっかけになりそうです。
ロサリンドの庭
6歳の少年・ラーシュ・エリックは病気がちで、いつもひとりぼっちです。ある時、部屋にはられた花柄の壁紙の向こうからロサリンドという女の子が現れました。ラーシュ・エリックは、ロサリンドが起こす不思議なできごとを通して、自然の美しさや生きる楽しさを知っていきます。
小学生(高学年)向き
山の上の貝がらがあるのはなぜ? ーはじめての地質学ー
地層のできかたやその色の秘密などが、美しい絵と分かりやすい文章で描かれています。ダイナミックな地球の歴史を知ることができ、地質学への興味をかきたてられる一冊です。なぜ海の生きものであるカキの貝がらが山の上で見つかるのか、この本を読んで答えを見つけましょう。
ガラスの犬 ボーム童話集 (岩波少年文庫)
『オズの魔法使い』の作者による、魔法や妖精たちが登場する短編集です。衣装箱から出てきた盗賊たちのお話、魔法のあめ玉がまき起こす大騒動、時の神をつかまえたいたずら好きの少年のお話など、不思議とユーモアにあふれたおとぎ話が8つ収められています。
中学生向き
ヤーガの走る家
マリンカが祖母と暮らす家には、鳥の足がはえています。祖母は、この家で死者を迎え、星へと送り出す「門の番人」で、マリンカも将来は番人になることを運命づけられていました。けれどマリンカは、生きている人たちの世界で暮らすことを切望し、自分の生きる道を模索しはじめます。
妖怪がやってくる(岩波ジュニアスタートブックス)
妖怪は古代から記録に登場し、現在もアニメで描かれるなど、繰り返し人間の前に現れます。妖怪の正体を、古代の資料や地図から読み解き、様々な学問の視点で考える本です。解き明かされる妖怪の姿に驚かされ、同時に、ものごとを調べたり考えたりすることの楽しさを知ることができます。
高校生向き
国語をめぐる冒険 (岩波ジュニア新書)
「国語」って何のために勉強するのでしょうか?この本では、古典作品や現代文学作品の読解の方法、文章の書き方、そもそも「国語」とは何か、などが解説されています。自分を表現し、他人と理解しあう「言葉」を獲得するための「国語」の重要性に気づかせてくれます。
いちご×ロック
受験の失敗、失恋、家庭内のいざこざなどが続き、高校1年の夏、海野苺(いちご)は人生に絶望していました。そんな最中、彼女は突然エアバンドに誘われます。バンドのメンバーは少し変わった人ばかり。周囲や自分自身へのイラ立ちを音楽に乗せて爆発させる、痛快で爽快な青春劇です。