本って楽しいよ! -家庭読書のすすめ- 令和5年度分

小学生(低学年)向き

すいどう

すいどう 百木一朗‖さく 福音館書店 2022.11

じゃぐちをひらくと出てくる水。水はどこから来るのでしょう。わたしたちがきれいな水を気がるにりようできるのは、地下にはりめぐらされた水道かんや下水かんのおかげです。わたしたちの生活をささえるえんの下の力もちのそんざいに気づかせてくれる科学絵本です。

けんかのたね

けんかのたね ラッセル・ホーバン‖作 小宮由‖訳 大野八生‖絵 岩波書店 2022.2

ある日、お父さんがくたくたになって家に帰ってくると、4人の兄弟もペットの犬とネコも大ゲンカをしていました。ケンカの理ゆうをたずねても、みんな「自分はわるくない」と言うばかり。楽しいお話とユーモラスなさし絵で、どんどん読みすすめられそうです。

くまのピエール

くまのピエール イブ・スパング・オルセン‖作 菱木晃子‖訳 こぐま社 2022.3

小さなくまのぬぐるみ・ピエールは、スティーヌの家でくらすことになりました。雪玉にとじこめられたりまいごになってしまったり、ピエールはいつもハプニングをまきおこします。ちょっとドジでかわいいピエールのお話を読めば、あなたもピエールのことを大すきになるでしょう。

小学生(中学年)向き

ゆめでもいい 車のいろは空のいろ 4

車のいろは空のいろ [4] ゆめでもいい あまんきみこ‖作 黒井健‖絵 ポプラ社 2022.11

長く読みつがれている「車のいろは空のいろ」シリーズの最新かんです。タクシーの運転手・松井さんが出会うちょっと不思議なお客さんたち。松井さんはどんなお客さんにもやさしくせっしてくれます。お客さんと松井さんとのやりとりに心があたたまるお話が7つ楽しめます。

うに

うに:とげとげいきものきたむらさきうにのひみつ 吾妻行雄‖文 青木優和‖文 畑中富美子‖絵 仮説社 2022.10

東北・南三陸地方のおじいちゃんとおばあちゃんの家に遊びにきた「ぼく」。初めてうにを見たぼくに、おじいちゃんはいろいろ教えてくれました。細かくかきこまれた絵を見ながら、うにのことを学び、あなたも「うにはかせ」になりませんか。

本おじさんのまちかど図書館

本おじさんのまちかど図書館 ウマ・クリシュナズワミー‖作 長友恵子‖訳 川原瑞丸‖絵 フレーベル館 2022.5

ぴったりの日に、ぴったりの人に、ぴったりの本を選んでくれる「まちかど図書館」。ところが急になくなることになってしまいます。読書とまちかど図書館が大好きな少女・ヤズミンは、図書館を守るためにある計画を思いつきます。ヤズミンや子どもたちの活やくに勇気をもらえます。

小学生(高学年)向き

宇宙食になったサバ缶

宇宙食になったサバ缶 小坂康之‖著 別司芳子‖著 早川世詩男‖装画・挿絵 小学館 2022.7

2020年、国際宇宙ステーションから野口聡一(そういち)さんがある宇宙食を紹介してくれました。それは福井県立若狭(わかさ)高校の生徒たちによって14年もの年月をかけて開発されたサバ缶です。先ぱいから後はいへと実験を受けつぎ、挑戦し続ける高校生の姿に胸が熱くなります。

アーマのうそ

アーマのうそ キャロル・ライリー・ブリンク‖作 谷口由美子‖訳 堀川理万子‖絵 文溪堂 2022.9

「世界一大きな人形を持っている」と友だちにうそをついてしまったアーマ。ところが学校の収穫祭の展示で、その人形を展示することになってしまいます。さあ、アーマはこのピンチをどうやって切りぬけるのでしょうか。ハラハラする展開でのお話に一気に引きこまれます。

やくやもしおの百人一首

やくやもしおの百人一首 久保田香里‖作 坂口友佳子‖画 くもん出版 2022.11

百人一首は、貴族の社会から武士の社会へと移りゆく時代に、藤原定家によって選ばれました。人間の女の子になってタイムスリップし、そこで百人一首誕生のしゅん間に立ちあうことになった一枚の取り札(下の句)。百人一首をもっと身近に感じられるようになる、楽しい物語です。

中学生向き

手で見るぼくの世界は

手で見るぼくの世界は 樫崎茜‖作 酒井以‖装画・挿絵 くもん出版 2022.11

視覚支援学校の中学一年生になった佑(たすく)と双葉。ある時双葉は、心無い言葉にショックを受け、学校に来られなくなってしまいました。そんな双葉を助けたいと思う佑も、悩みを抱えています。葛藤を乗りこえて前に進もうとする二人の、すがすがしい物語です。

マンチキンの夏

マンチキンの夏 ホリー・ゴールドバーグ・スローン‖作 三辺律子‖訳 小学館 2022.3

背が低いことが悩みのジュリアは、「オズの魔法使い」の劇にマンチキン(小人)役で出演することになりました。最初は乗り気ではなかったジュリアですが、しだいに夢中になっていきます。魅力的な大人たちと出会い、ジュリアが成長していく姿がユーモアあふれる文章でつづられています。

漢字が日本語になるまで 音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

漢字が日本語になるまで:音読み・訓読みはなぜ生まれたのか? 円満字二郎‖著 筑摩書房 2022.7

中国から入ってきた漢字は、どのようにして日本で定着していったのでしょうか。訓読みの誕生のいきさつ、日本語に同訓異字や同音異義語が多いのはなぜか、名前の漢字の読み方が特殊なのはなぜか、などの疑問を解き明かしてくれます。漢字が苦手でも、興味深く読み進められる1冊です。

高校生向き

ロンドン・アイの謎

ロンドン・アイの謎 シヴォーン・ダウド‖著 越前敏弥‖訳 東京創元社 2022.7

12歳のテッドは姉のカットと共に、大観覧車ロンドン・アイに乗ったまま姿を消したいとこのサリムの行方を追うことになりました。テッドは9つの仮説を立て、それをひとつずつ検証し、冷静に人間観察をして真相へとたどりつきます。謎解きの面白さをじっくりと味わってください。

大絶滅は、また起きるのか?(岩波ジュニア新書)

大絶滅は、また起きるのか? 高橋瑞樹‖著 岩波書店 2022.6

誕生以来、何度もの小規模な絶滅と5度の大絶滅を繰り返してきた地球は、今まさに6度目の大絶滅に直面しています。絶滅とは何か、なぜ現在進行中の大絶滅が問題視されているのか、私たちは大絶滅時代にどう行動すべきか、様々なことを考えさせられます。

普通のノウル

普通のノウル イヒヨン‖著 山岸由佳‖訳 評論社 2022.10

母と二人で暮らす17歳のノウル。彼は、若くして母になり、自分を一人で育ててくれた母に「普通で平凡な男性」と結婚して「普通で平凡な幸せ」をつかんでほしいと願っていますが…。ノウルの繊細な心の動きや、悩みながら成長していく姿を丁寧に描いた作品です。

新しいMY SHOSHOのタイトル