本って楽しいよ! -家庭読書のすすめ- 令和6年度分
もくじ
小学生(低学年)向き
一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション
小学校1年生の子どもたちが日記ノートに書いたつぶやきの数々に、ヨシタケシンスケさんが絵をつけました。思わずくすっとしたり、「そうそう」とうなずいたり。先生やおうちの人、友だちといっしょに読んでみてください。読んだ後は、あなたもつぶやきを書いてみませんか。
やまをうごかしたミン・ローさん
大きな山のふもとのにすむミン・ローさんとおくさん。山のせいで楽なくらしができない二人は、もの知りなけんじゃに山をうごかす方ほうを教えてもらいました。ミン・ローさんはどうやって山をうごかすのでしょうか。とぼけた絵と楽しいお話は、本がにが手な人にもおすすめです。
小学生(中学年)向き
わたしは地下鉄です
韓国・ソウルを走る地下鉄には、毎日たくさんの人が乗ります。会社員のワンジュさん、小さな子どもをつれたユソンさん、くつやのジェソンおじさん…。お客さんひとりずつに生活があり、大切な人生があることに気づかせてくれるすてきな絵本です。
ひみつだけど、話します
電車の運転士になりたい足立くん、めんどう見がよい小川さん、生きものが好きで心やさしいうっちゃん、学校に行きたくない上田さん。4人はちょっとずつ「ひみつ」を持っています。「ひみつ」を通して4人の心がつながっていく様子に、あたたかい気持ちになります。
小学生(高学年)向き
錦鯉を創る 新潟から世界へ
新潟県で100年続く「鯉屋」として錦鯉を育てている和田卓(すぐる)さん。あるコンテストがきっかけで、和田さんはだれも見たことがない錦鯉を創りたいと考えるようになりました。錦鯉創りに情熱を注ぐ和田さんの姿と美しい錦鯉が、たくさんの写真でしょうかいされています。
起業家フェリックスは12歳
フェリックスは友人3人とオンラインショップでカードを売ることを思いつきました。カードはばく発的なヒットとなり、かれらのビジネスは大成功したのですが…。ビジネスだけではなく家族のきずなや友情の大切さも教えてくれる、楽しくてさわやかな物語です。
中学生向き
夜空にひらく
暴力事件を起こして試験観察処分となり、打ち上げ花火の製造所「深見煙火店」で暮らすことになった円人(えんと)。孤独な生い立ちゆえに心を閉ざしていた円人は、周囲の大人たちとの交流の中で徐々に変わっていきます。カバーに描かれた美しい花火が物語のラストシーンと重なります。
タカシ大丈夫な猫
作者はある時、2本足の猫・タカシに出会いました。左側の足だけで駆けていったタカシにひきつけられた作者は、飼い主のケイコさんに話を聞きます。ケイコさんが語るタカシの姿は「ありのままで生きる」「そのままで大丈夫」というメッセージとして心に響きます。
高校生向き
10代のうちに考えておきたいジェンダーの話
「男の子だから」「女の子だから」と言われて、モヤっとしたことはありませんか。あなたが生きづらいのは、固定化された「ジェンダー」の意識にとらわれているからかもしれません。本書を読んでジェンダーについて知り、「自分らしく生きる」とはどういうことかを考えてみませんか。
最後の語り部
2061年、12歳のペトラは彗星が衝突する地球から脱出し、新天地を目指して家族とともに宇宙船に乗りこみました。380年の眠りののちに新しい星に降り立つはずだったペトラが目覚めた時に見たものは? 「物語」の力を武器に運命を切り開こうとする少女の壮大なファンタジーです。