本って楽しいよ! -家庭読書のすすめ- 令和6年度分

小学生(低学年)向き

一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション

一年一組せんせいあのね:こどものつぶやきセレクション 鹿島和夫‖選 ヨシタケシンスケ‖絵 理論社 2023.5

小学校1年生の子どもたちが日記ノートに書いたつぶやきの数々に、ヨシタケシンスケさんが絵をつけました。思わずくすっとしたり、「そうそう」とうなずいたり。先生やおうちの人、友だちといっしょに読んでみてください。読んだ後は、あなたもつぶやきを書いてみませんか。

やまをうごかしたミン・ローさん

やまをうごかしたミン・ローさん アーノルド・ローベル‖さく こみやゆう‖やく 好学社 2023.6

大きな山のふもとのにすむミン・ローさんとおくさん。山のせいで楽なくらしができない二人は、もの知りなけんじゃに山をうごかす方ほうを教えてもらいました。ミン・ローさんはどうやって山をうごかすのでしょうか。とぼけた絵と楽しいお話は、本がにが手な人にもおすすめです。

すいぞくかんのおいしゃさん

すいぞくかんのおいしゃさん 大塚美加‖ぶん 齋藤槇‖え 福音館書店 2023.4

水ぞくかんのおいしゃさんは、生きもののけんこうを守り、びょう気をなおすしごとをしています。今日はマダラエイやジンベイザメなどの体のちょうしがわるいようです。さあ、おいしゃさんの出番です。この本を読んで、水ぞくかんのおいしゃさんの一日をのぞいてみましょう。

小学生(中学年)向き

わたしは地下鉄です

わたしは地下鉄です キムヒョウン‖文・絵 万木森玲‖訳 岩崎書店 2023.11

韓国・ソウルを走る地下鉄には、毎日たくさんの人が乗ります。会社員のワンジュさん、小さな子どもをつれたユソンさん、くつやのジェソンおじさん…。お客さんひとりずつに生活があり、大切な人生があることに気づかせてくれるすてきな絵本です。

ひみつだけど、話します

ひみつだけど、話します 堀川理万子‖作・絵 あかね書房 2023.11

電車の運転士になりたい足立くん、めんどう見がよい小川さん、生きものが好きで心やさしいうっちゃん、学校に行きたくない上田さん。4人はちょっとずつ「ひみつ」を持っています。「ひみつ」を通して4人の心がつながっていく様子に、あたたかい気持ちになります。

すごいグラウンドの育て方 阪神甲子園球場のひみつ

すごいグラウンドの育て方:阪神甲子園球場のひみつ 金沢健児‖著 Gakken 2023.8

作者の金沢さんは阪神甲子園球場のグラウンドキーパーです。しばを育て、土を手入れするなどしてグランドをきれいにし、球場でプレーする選手たちをささえています。甲子園球場のグラウンドのひみつやグラウンドキーパーの仕事を知ると、野球観戦がますます楽しくなりそうです。

小学生(高学年)向き

錦鯉を創る 新潟から世界へ

錦鯉を創る:新潟から世界へ 松沢陽士‖写真と文 小学館 2023.7

新潟県で100年続く「鯉屋」として錦鯉を育てている和田卓(すぐる)さん。あるコンテストがきっかけで、和田さんはだれも見たことがない錦鯉を創りたいと考えるようになりました。錦鯉創りに情熱を注ぐ和田さんの姿と美しい錦鯉が、たくさんの写真でしょうかいされています。

起業家フェリックスは12歳

起業家フェリックスは12歳 アンドリュー・ノリス‖著 千葉茂樹‖訳 あすなろ書房 2023.2

フェリックスは友人3人とオンラインショップでカードを売ることを思いつきました。カードはばく発的なヒットとなり、かれらのビジネスは大成功したのですが…。ビジネスだけではなく家族のきずなや友情の大切さも教えてくれる、楽しくてさわやかな物語です。

金色の羽でとべ

金色の羽でとべ 高田由紀子‖作 小学館 2023.3

いつか強いアタッカーになりたいと願い、バレーに打ちこむ空良(そら)。ところが、あたえられたポジションはセッターで、さらにはキャプテンを任されることに。空良は練習を通してチームの仲間への理解を深め、成長していきます。がんばる空良と仲間たちを応えんしたくなります。

中学生向き

夜空にひらく

夜空にひらく いとうみく‖著 アリス館 2023.8

暴力事件を起こして試験観察処分となり、打ち上げ花火の製造所「深見煙火店」で暮らすことになった円人(えんと)。孤独な生い立ちゆえに心を閉ざしていた円人は、周囲の大人たちとの交流の中で徐々に変わっていきます。カバーに描かれた美しい花火が物語のラストシーンと重なります。

タカシ大丈夫な猫

タカシ大丈夫な猫 苅谷夏子‖著 岩波書店 2023.1

作者はある時、2本足の猫・タカシに出会いました。左側の足だけで駆けていったタカシにひきつけられた作者は、飼い主のケイコさんに話を聞きます。ケイコさんが語るタカシの姿は「ありのままで生きる」「そのままで大丈夫」というメッセージとして心に響きます。

希望のひとしずく

希望のひとしずく キース・カラブレーゼ‖著 代田亜香子‖訳 理論社 2023.6

通称「残念な町」には、願いごとをかなえてくれる古い井戸があります。井戸の秘密を知っているのは3人の中学生。ちょっとした善意が思いがけない方向に転がっていき、やがては町を変えるような奇跡を起こします。ワクワクする展開に、ページをめくる指が止まりません。

高校生向き

10代のうちに考えておきたいジェンダーの話

10代のうちに考えておきたいジェンダーの話 堀内かおる‖著 岩波書店 2023.12

「男の子だから」「女の子だから」と言われて、モヤっとしたことはありませんか。あなたが生きづらいのは、固定化された「ジェンダー」の意識にとらわれているからかもしれません。本書を読んでジェンダーについて知り、「自分らしく生きる」とはどういうことかを考えてみませんか。

最後の語り部

最後の語り部 ドナ・バーバ・ヒグエラ‖著 杉田七重‖訳 東京創元社 2023.4

2061年、12歳のペトラは彗星が衝突する地球から脱出し、新天地を目指して家族とともに宇宙船に乗りこみました。380年の眠りののちに新しい星に降り立つはずだったペトラが目覚めた時に見たものは? 「物語」の力を武器に運命を切り開こうとする少女の壮大なファンタジーです。

宙わたる教室

宙わたる教室 伊与原新‖著 文藝春秋 2023.10

定時制高校に通う、さまざまな事情を抱えた生徒たち。考え方も年齢もバラバラな4人の生徒が、担任の指導の下で科学部を作り、学会での研究発表を目指します。閉塞感に満ちた彼らの教室はいつしか光のさす明るい場所へと変わっていました。未来への希望を感じられる、胸を打つ物語です。

新しいMY SHOSHOのタイトル