【2025年冬】石川県立図書館 冬の選書祭~110万冊の中からあなたにピッタリの本を5冊見つけます!~
「読みたい本が見つからない」「読書をしたいが何から読めば良いかわからない」 そんな悩めるあなたにピッタリの本を図書館にある110万冊の中から探します。もくじ
はじめに
このイベントについて
「読みたい本が見つからない」、「読書をしたいが何から読めば良いかわからない」……
そんな悩めるあなたにピッタリの本を図書館にある110万冊の中からみつけます。
これは2025年11月に参加募集した選書イベントで、応募いただいた10人の方への選書結果の紹介です。
Aさん
年齢:46歳
1番目に好きな本 『本日は、お日柄もよく』 原田マハ
2番目に好きな本 『二十四の瞳』 壷井栄
3番目に好きな本 『華氏451度』 レイ・ブラッドベリ
4番目に好きな本 『暗幕のゲルニカ』 原田マハ
5番目に好きな本 『永すぎた春』 三島由紀夫
1番目に好きな作家 原田マハ
2番目に好きな作家 司馬遼太郎
3番目に好きな作家 五木寛之
4番目に好きな作家 安部公房
5番目に好きな作家 北杜夫
趣味や特技
旅、読書、サーフィン
最近うれしかったこと
後輩に褒められた
最近かなしかったこと
子供とけんかをした
選書理由
お好きな本や作家さんから、芯の通った信念のあるものがお好きなのかなと推察しまして、その観点から本を選ぶことにしました。
1.『ときどき旅に出るカフェ』、近藤史恵/著、双葉社
2.『われらをめぐる海』、レイチェル・カースン/著、日下実男/訳、早川書房
3.『ジョーカーゲーム』、柳広司/著、角川書店
4.『世界の適切な保存』、永井玲衣/著、講談社
5.『クラバード』、オトフリート・プロイスラー/著、ヘルベルト・ホルツィング/絵、中村浩三/訳、偕成社
1.2.は旅とサーフィンがお好き、というところから。旅や海を通して世界が広がる感じを楽しんでもらえたらと思います。3.は息をのむ騙し合いと彼らの信念の強さに圧倒。お気に召したら続編もぜひ。4.5.は最近うれしかったこと・かなしかったことから。褒められるのもけんかするのもコミュニケーションの成果かなと思い選びました。4.は哲学者のエッセイ、新しい視点が得られるのでは。5.は名作ファンタジー。お子さんと一緒に読んでいただくのもよいなと思っています。
たくさんの本を読んでいらっしゃるようですので、小説以外も含めてみましたが……1冊でも引っ掛かる本があれば幸いです。
Bさん
年齢:40歳
1番目に好きな本 『風神雷神』 原田マハ
2番目に好きな本 『ロマンシェ』 原田マハ
3番目に好きな本 『サーキット・スイッチャー』 安野貴博
4番目に好きな本 『リーチ先生』 原田マハ
5番目に好きな本 『うるしのつや』 松田権六
1番目に好きな作家 原田マハ
2番目に好きな作家 安野貴博
3番目に好きな作家 塩野七生
4番目に好きな作家 千早茜
5番目に好きな作家 赤川次郎
趣味や特技
海外旅行、イタリア料理、ポールダンス
最近うれしかったこと
原田マハさんの会に当選したこと
最近かなしかったこと
採用試験に落ちたこと
コメント
原田マハさんの小説がきっかけで学芸員の資格を取得し、原田マハさんの小説『ロマンシェ』を読んで小説家に憧れ、今年はピカソと九谷焼を題材にしたSF小説を初めて書きました。
好きなキーワードは「工芸」と「イタリア」です。好みの小説の世界観は、複雑な人間関係や、根気強く生きる人、美的センスの優れた人が登場するような物語です。
自分の興味に合った本をもっと広げたいと思っているのですが、つい知っている作家の作品ばかり選んでしまいます。新たな作家や物語と出会うきっかけをいただけたら嬉しいです。
選書理由
1.『緋友禅 旗師・冬狐堂』、北森鴻/著、徳間書店
2.『九谷焼下絵図譜 九谷とアール・ヌーヴォーの交流』、松本佐喜男/編、東方出版
3.『満月をまって』、メアリー・リン・レイ/文、バーバラ・クーニー/絵、掛川恭子/訳、あすなろ書房
4.『皿の中に、イタリア』、内田洋子/著、講談社
5.『世界を旅する黒猫ノロ 飛行機に乗って37カ国へ』、平松謙三/著、河出書房新社
工芸がお好きということですので、1・2・3を選びました。1は骨董知識とミステリーが絡み合う作品で、主人公と個性的な登場人物たちのやり取りも魅力的です。2は江戸後期の加賀九谷諸窯等の主工・小松の松雲堂松本佐平が残した図案資料。美しい図案は見ているだけでも楽しいですが、九谷の小説を書かれたということなので、今後の創作のヒントにもなるかも? 3は絵本です。物を作る職人の心と生活、移り変わっていく時代の切なさを絵と文章で味わってみてください。
4はイタリア在住のジャーナリスト・エッセイストの内田洋子さんの作品です。イタリア料理とそれに関わる人々を鮮やかに描きます。内田洋子さんは他にもたくさんのイタリアについての本を書かれています。5はヨーロッパを中心に様々な国を巡る黒猫ノロと著者の平松謙三さんの紀行文。人々との温かな触れ合いはもちろん、行く先々の風景とノロを切り取った写真は必見です。
Cさん
年齢 21歳
1番目に好きな本 『わたしたちが光の速さで進めないなら』 キム・チョヨプ
2番目に好きな本 『モモ』 ミヒャエル・エンデ
3番目に好きな本 『飛ぶ教室』 エーリッヒ・ケストナー
4番目に好きな本 『パラソルでパラシュート』 一穂ミチ
5番目に好きな本 『流浪の月』 凪良ゆう
1番目に好きな作家 キム・チョヨプ
2番目に好きな作家 一穂ミチ
3番目に好きな作家 彩瀬まる
4番目に好きな作家 星新一
5番目に好きな作家 九井諒子
趣味や特技
映画鑑賞(とくにディズニーやジブリなどのアニメーションが好き)
最近うれしかったこと
「ズートピア2」の映画が近くなってきてグッズやその映画の予告がたくさん出ていること
最近かなしかったこと
秋が終わること
コメント
私は生きづらい人たちが生きづらいながらもなんとか生きていくような話が好きなのかなと思っています。普段は日本の小説を読むことが多いので、海外の本も読んでみたいです。また上で挙げた本は全て小説でしたが実用書も読んでみたいと思っています。いくつか新書もおすすめしていただけると嬉しいです。好きなジャンルとしては物理や数学、生物や宗教です。よろしくお願いします。
選書理由
1.『森のユキヒョウ』 C.C.ハリントン/作、中野怜奈/訳、岩波書店
2.『ホタルの森と魔女の秘密』 アイシャ・ブシュビー/作、中林晴美/訳、フレーベル館
3.『リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者』 マリッサ・モス/著、中井川玲子/訳、岩波書店
4.『おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか』 ウェルズ恵子/著、岩波書店
5.『宗教図像学入門 十字架、神殿から仏像、怪獣まで』 中村圭志/著、中央公論新社
生きづらいながらもなんとか生きていくようなお話が好き&外国の本も読んでみたいということで1と2を選びました。
いずれも児童書ですが読みごたえがあり、主人公を応援したくなります。次に3ですが、好きなジャンルに物理学がありましたのでご提案させていただきます。こちらは女性物理学者の伝記です。性別や人種による差別に苦しみながらも彼女は物理学の道を進みました。上記の「生きづらいながらも~」にも当てはまる本かと思います。新書も読みたい&ディズニーがお好きということで4をおすすめいたします。ディズニー作品の多くはおとぎ話や童話を原作としているのでお楽しみいただけると思います。新書を読みたい&好きなジャンルに宗教があったので、5はいかがでしょうか。芸術作品に描かれた図像の意味や由来を知るとおもしろいですよ。秋が終わるのがかなしいということですが、冬の寒さが苦手なのでしょうか?ご紹介した本をこたつでぬくぬく読んでいただけると幸いです。
Dさん
年齢 51歳
1番目に好きな本 『塩狩峠』 三浦綾子
2番目に好きな本 『花埋み』 渡辺淳一
3番目に好きな本 『アンビシャス』 鈴木忠平
4番目に好きな本 『北の無人駅から』 渡辺一史
5番目に好きな本 『七帝柔道記』 増田俊也
1番目に好きな作家 鈴木忠平
2番目に好きな作家 万城目学
3番目に好きな作家 吉田修一
4番目に好きな作家 桜木紫乃
5番目に好きな作家 野地秩嘉
趣味や特技
マラソン
最近うれしかったこと
マラソンで 自己新記録 出せたこと
最近かなしかったこと
コンサートのチケット 落選したこと
コメント
今年の一番は、
栗山英樹さんが
書評で紹介していた。
『八月の御所グランド』万城目学
です。
一度読んだことがありましたが
再度読んでみると
自分がちゃんと生きてない
具体的には
仕事でもマラソンでも
手を抜いていたかもと
思うようになりました。
追伸
たまたまですが
冬または、
北の選書ばかり
なりました。
すいません。
選書理由
1.『砂の女』 安部公房/著、新潮社
2.『光圀伝』 冲方丁/著、角川書店
3.『砂漠』 伊坂幸太郎/著、実業之日本社
4.『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」』 山口周/著、光文社
5.『我が家の問題』 奥田秀朗/著、集英社
吉田修一、『七帝柔道記』がお好きという記載から、私に近しい好みと感じました。そのため、私の好きな本から、アンケート記載内容に寄り添うものを選ばせていただきました。
1は、有名な作品です。リアリティのある読み物が好みと推測しました。この作品は状況にリアリティがありません。しかし、陥った状況に対する行動が実にリアルでグイグイ読み進められます。
2は、徳川光圀の伝記的物語です。光圀の情熱的な生き様がマラソンへの情熱をさらに燃え上がらせるのでは、と思いました。
3は、北の物語で大学生が主役の作品です。
4は、物語ではありません。仕事の振り返りをされていましたので、世界のビジネスエリートの感覚に触れ、向上心を湧きたてられます。
反対に5の物語は、手を抜いていることを包み込んでもらえるような短編集です。
5点とも著名な作品ですので、すでに読まれていたらごめんなさい。
Eさん
年齢 30歳
1番目に好きな本 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
2番目に好きな本 『死の壁』
3番目に好きな本 『高慢と偏見』
4番目に好きな本 『人間失格』
5番目に好きな本 『夜と霧』
1番目に好きな作家 養老孟司
2番目に好きな作家 みうらじゅん
3番目に好きな作家 河合隼雄
4番目に好きな作家 平田オリザ
5番目に好きな作家 齋藤孝
趣味や特技
演劇
最近うれしかったこと
従姉妹の結婚式
最近かなしかったこと
仕事が忙しくて休みがなかったこと
選書理由
1. 『深い河』 遠藤周作/著、講談社
2. 『殺人者の涙』 アン=ロール・ボンドゥ/著、伏見操/訳、小峰書店
3. 『サード・キッチン』 白尾悠/著、河出書房新社
4. 『子どもとことば』 岡本夏木/著、岩波書店
5. 『日本の身体』 内田樹/著、新潮社
お好きな作家や図書を拝見しまして見当違いかもしれないと思いつつも「人間の弱さと赦し」しいては「人間とは何か」といったテーマ性を感じました。
そこで、人はことばや文化、他者との関係性により人間らしくとなってゆくことをテーマに哲学的・宗教的問いが中心の再生と赦しを描いた文学作品や人間の孤独・つながりを描いた作品を選びました。
そして「人間になってゆく」をキーワードに「子どもとことば」を選びました。子どもの言語獲得から、言葉と自我の関係についても述べられています。ことばは人間の思考をつくるツールですが、思考は言葉だけではなく、イメージ・感覚・身体性など多様な要素で構成されることから「日本の身体」をおすすめしました。12人の能楽師や合気道家など身体技法の専門家との対話を通して見えてきた日本人が持つ固有の身体技法をもとに「あとがき」では日本人固有の身体観と身体技法に関する論が展開されています。
Fさん
年齢 8歳
1番目に好きな本 『西遊記』
2番目に好きな本 『アリーテ姫の冒険』
3番目に好きな本 『ピッピ船に乗る』
4番目に好きな本 『ジャコのお菓子な学校』
5番目に好きな本 『はりねずみともぐらのふうせんりょこう』
1番目に好きな作家 斉藤洋
2番目に好きな作家 ヨシタケシンスケ
3番目に好きな作家 アリスン・アトリー
4番目に好きな作家 松谷みよ子
5番目に好きな作家 中川李枝子
趣味や特技
お菓子作り、運動全般
最近うれしかったこと
夏休みの宿題のプログラミングが学校代表に選ばれた
最近かなしかったこと
席替えで苦手な子が隣になったこと
コメント
小学校2年生の女の子です。
楽しい本を読むのは好きなのですが、新しい本を選ぶのがちょっと苦手です。
2年生向けの本だと、ちょっと子どもっぽく感じてしまいます。
魔法や冒険が好きですが、主人公が女の子の方が感情移入できるようです。戦いや人が死んだりするのはちょっと怖いので苦手です。相手が妖怪や怪物なら倒しても大丈夫です。
選書理由
1.『大どろぼうホッツェンプロッツ』、オトフリート・プロイスラー/作、中村浩三/訳、偕成社
2.『ふしぎな木の実の料理法』、岡田淳/作、理論社
3.『動物と話せる少女リリアーネ 1 動物園は大さわぎ!』、タニヤ・シュテーブナー/著、中村智子/訳、学研教育出版
4.『りこうすぎた王子』、アンドリュー・ラング/作、福本友美子/訳、岩波書店
5.『バレエの宝石箱 4つのすてきな物語』、キャリル・ハート/文、ブライオニー・メイ・スミス/絵、石井睦美/訳、小学館
2年生よりやや年長の子向けの本で、ファンタジー要素のあるお話を選んでみました。
それぞれ違った雰囲気の作品を選んでみたので、1冊でもお気に召すものがあれば嬉しいです。
1~3はシリーズものなので、1冊目を読んで気に入ったら、ぜひ続きも読んでみてください。冊数が多いものもありますが、あっという間に読めてしまうのではないかと思います。
4は世界の多くの童話を収集し童話集として出版した著者による作品ですが、真面目な童話集とは一転ユーモア満載の楽しい1冊です。
5はタイトルは知っていても内容は知らないことも多い名作バレエの物語を素敵な挿絵とともに楽しく読むことができます。
Gさん
年齢 26歳
1番目に好きな本 『氷菓』 米澤穂信
2番目に好きな本 『青春ブタ野郎』シリーズ 鴨志田一
3番目に好きな本 『魔法使いが多すぎる』 紺野天龍
4番目に好きな本 『サエズリ図書館のワルツさん』 紅玉いづき
5番目に好きな本 『探偵アリサの事件簿』 東川篤哉
1番目に好きな作家 米澤穂信
2番目に好きな作家 東川篤哉
3番目に好きな作家 東野圭吾
4番目に好きな作家 青崎有吾
5番目に好きな作家 伊坂幸太郎
趣味や特技
読者、TRPG、ゲーム全般、音楽を聴く
最近うれしかったこと
CoCのKPをした際にPLから喜んで貰えた事
最近かなしかったこと
5年使ったPCが壊れた
コメント
定期的に県外から石川県立図書館を訪れています。素敵な空間での読書は何物にも代えがたいと感じています。
同じ作者の本ばかり読んでいるので傾向からおすすめして貰えると幸いです。
選書理由
1.『MISSING』、本多孝好/著、双葉社
2.『クリムゾンの迷宮』、貴志祐介/著、角川書店
3.『死の迷路』、フィリップ・K・ディック/著、山形浩生/訳、早川書房
4.『誰が勇者を殺したか』、駄犬/著、KADOKAWA
5.『黒い仏』、殊能将之/著、講談社
オールカラーコミックの『クトゥルフ神話〜ラヴクラフト傑作選』4冊でもよかったのですが、既にお読みかと思いますので、まず伊坂さんがお好きなあなたに、伊坂さんが「僕よりも面白い」と思った『MISSING』を。本多孝好さんは素敵です。ロープレがお好きなあなたにはまさにロープレの世界を小説にした貴志祐介さんの『クリムゾンの迷宮』を。迷宮つながりで、さらにゲームの世界が再現されているディックの3。そして『葬送のフリーレン』を思わせる魔王を倒した後の話が描かれる4を。最後に『ハサミ男』が超絶傑作でどれを読んでも面白い殊能さんの『黒い仏』は、アンチミステリですが、何も言わずにとにかくあなたに読んでもらいたいです。この中にお読みになられていない作家が入っていればよいのですが。
Hさん
年齢 27歳
1番目に好きな本 『成瀬は天下をとりに行く』 宮島未奈
2番目に好きな本 『カフネ』 阿部暁子
3番目に好きな本 『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
4番目に好きな本 『お探しものは図書室まで』 青山美智子
5番目に好きな本 『大泉エッセイ』 大泉洋
1番目に好きな作家 宮島未奈
2番目に好きな作家 東野圭吾
3番目に好きな作家 近藤史恵
4番目に好きな作家 青山美智子
5番目に好きな作家 三宅香帆
趣味や特技
おいしいものを食べる、旅行、温泉
最近うれしかったこと
新婚旅行でハワイに行ったこと
最近かなしかったこと
特になし
選書理由
1.『本日は、お日柄もよく』 原田マハ/著、徳間書店
2.『きいろいゾウ』 西加奈子/著、小学館
3.『文人悪食』 嵐山光三郎/著、マガジンハウス
4.『かもめ食堂』 群ようこ/著、幻冬舎
5.『ヘンな名湯』 岩本薫/著、みらいパブリッシング
趣味特技や関心あるテーマから勝手に社交的な方なのではと想像してみました。そして新婚旅行に最近行かれた新婚さんのようなので、結婚式にも関係あるテーマで1を選びました。スピーチ力を上げることで、さらなる社交力向上を目指してください。また夫婦について考えることのできる2をおすすめします。
次においしいものを食べることが好きで、本や小説家に興味がある方は3を読むと偉大な作家たちにも様々な食の好みがあることがわかり楽しめると思います。旅行がお好きなようなので4も。異文化との交流や「おいしいものを食べる」楽しみが描かれ、海外で暮らす温かさと自由を感じさせる食への興味もわくことでしょう。
5は温泉がお好きとのことでぜひ。温泉の世界の広さを教えてくれます。
Iさん
年齢 66歳
1番目に好きな本 『あしながおじさん』 ジーン・ウェブスター
2番目に好きな本 『風と共に去りぬ』 マーガレット・ミッチェル
3番目に好きな本 『大根の月』 向田邦子
4番目に好きな本 『冷静と情熱のあいだ』 江國香織 辻仁成
5番目に好きな本 『流星ワゴン』 重松清
1番目に好きな作家 江國香織
2番目に好きな作家 宮本輝
3番目に好きな作家 向田邦子
4番目に好きな作家 重松清
5番目に好きな作家 コナン・ドイル
趣味や特技
編み物
最近うれしかったこと
息子が幸せだと言ったので
最近かなしかったこと
ご縁のある人がお亡くなりになった事
コメント
読む作家が片寄るので、他の作家の本を読みたいと思うのですが、迷ってしまいます。
選書理由
1.『庄野潤三全集 第5巻 夕べの雲』 庄野潤三/著、講談社
2.『普通のノウル』 イ・ヒヨン/著、評論社
3.『ジェイン・エア』 シャーロット・ブロンテ/著、小尾美佐/訳、光文社
4.『わたしは地下鉄です』 キム・ヒョウン/文・絵、万木森玲/訳、岩崎書店
5.『月まで三キロ』 伊予原新/著、新潮社
カルテを拝見して、お優しくて繊細で、ご家族を大切にしていらっしゃる方だろうと想像しました。
『夕べの雲』は、家族の日常を温かく描いた家族小説の傑作です。どこかユーモアを感じる語り口も魅力です。
『普通のノウル』は、韓国の作家による小説で、シングルマザーである母親の幸せを願う17歳男子のお話です。息子さんと良いご関係を築いていらっしゃるようなのでおすすめします。
『風と共に去りぬ』や『冷静と情熱のあいだ』がお好きだということで、恋愛小説の古典でもある『ジェイン・エア』を選びました。サスペンスチックな展開あり、キュンキュン場面あり……。主人公が自分の意思で行動する自立した女性として描かれていますが、発表された時代(19世紀半ばのイギリス)を考えると、驚嘆すべき新しさだったと思います。
同じく韓国の作品『わたしは地下鉄です』は地下鉄に乗車する名もなき人々の日常を描いた絵本です。日常の中にささやかな幸せがあることを実感させられ、目頭が熱くなります。ご縁のある方を亡くされたとのことですので、『月まで三キロ』と合わせて、心が癒される作品を選びました。どうぞお心を休めてください。
Jさん
年齢 29歳
1番目に好きな本 『舟を編む』
2番目に好きな本 『悪女入門』
3番目に好きな本 『星新一のショートショート』
4番目に好きな本 『東西「駅そば」探訪』
5番目に好きな本 『あのころ』
1番目に好きな作家 村上春樹
2番目に好きな作家 小川洋子
3番目に好きな作家 星新一
4番目に好きな作家 さくらももこ
5番目に好きな作家 泉鏡花
趣味や特技
ピアノ
最近うれしかったこと
のど自慢に出たこと
最近かなしかったこと
夫婦の会話が少ないこと
選書理由
1.『女たちよ!』 伊丹十三/著、新潮社
2.『そばですよ 立ちそばの世界』、平松洋子/著、本の雑誌社
3.『おどる12人のおひめさま』、グリム/原作、エロール・ル・カイン/絵、やがわすみこ/訳、ほるぷ出版
4.『俺だって子供だ』、宮藤官九郎/著、文藝春秋
5.『時をかけるゆとり』、朝井リョウ/著、文藝春秋
6.『美味礼讃』、海老沢泰久/著、文芸春秋
7.『察しない男説明しない女』、五百田達成/著、ディスカヴァー・トゥエンティワン
夫婦の会話が少ないことを嘆いてらっしゃるお気持ちから、とてもかわいい方だと感じました。お相手にも愛情が伝わっていると思います。
好きな本から1-2の教養人による洒脱な語り口が心地よい本、好きな作家から3-5のくすっと笑える本を選びました。普段はあまり手に取らないと思いますが、6はフランス料理研究家の辻静雄をモデルとする、命を削って美食に向かい続ける姿が圧巻な小説、7は男女の思考の違いがわかる本です。
関心のあるテーマに子どもを育てるを挙げていらっしゃるので、おそらく子育て中と拝察しました。4はクドカンの子育てエッセイで、共感する部分も多いと思いますので、特におすすめです。今は子ども中心でお忙しいと思いますが、たまには本と温かい飲み物で息抜きしてくださいね。