石川の原風景
石川の地誌に関する資料をご紹介します。皇国地誌
石川郡
明治の石川を知る資料に、明治5年(1872)の布告で開始された官撰地誌編纂事業による「皇国地誌」があります。
これは、明治政府が国土把握のために各府県に所属郡内の村単位の詳細な調査報告書の提出を命じたものですが、明治17年に打ち切られたため、全国的にも残されているものは貴重です。
石川県では、金沢区・石川郡・能美郡の三地区のみが編纂され、他の地区については編纂されず未完となっています。
県に保管されていた副本のうち、「加賀国金沢区地誌」2冊、「加賀国石川郡村誌」18冊、「加賀国能美郡村誌」16冊が残っており、このうち、県立図書館には、石川郡13冊、能美郡13冊が残されています。