第232回企画展示「鈴木大拙没後50年」

期間:平成28年11月1日(火曜日)から12月27日(火曜日)
場所:閲覧室(3階)

 鈴木大拙(貞太郎)は、1870(明治3)年に現在の石川県金沢市本多町に生まれました。大拙は早くに父を亡くし、少年時代は大変苦労しました。小学校の教師などを務めた後、27歳でアメリカへと旅立ち、通訳や翻訳の仕事に従事しました。39歳で帰国すると、大学で教鞭をとる一方、国内外で講演を行ったり、多くの著書を手がけたりして、禅や日本の思想の普及に尽力しました。大拙は、親交のあった西田幾多郎、藤岡作太郎と共に「加賀の三太郎」と呼ばれ、現在でも、地元の人々に敬愛されています。
 大拙は1966(昭和41)年に95歳で亡くなり、今年は没後50年に当たります。このことにちなんで、「鈴木大拙没後50年」と題して、展示を行います。大拙の直筆原稿の複製や大拙の友人であるクリスマス・ハンフリー氏の旧蔵書から、様々な言語に訳された大拙の著作などを展示します。石川県が誇る仏教哲学者鈴木大拙の残した業績をどうぞご覧ください。

展示資料:第232回企画展示 鈴木大拙没後50年(pdf 413kb)