新石川県立図書館基本構想について

金沢市本多町にあった移転前の県立図書館は、建設から半世紀を超えて老朽化が進み、耐震基準を満たしていないとの診断結果が出たことに加えて、閲覧スペースが狭く、書庫が分散して設置されているなど、図書館としての機能が大きく制約されていること、さらには駐車スペースに制約があることなどの課題が顕在化していました。

このため、平成28年3月に策定した新たな石川県長期構想では、本県の中核図書館として機能の充実を図るため、十分な敷地面積が見込め、県内全域からのアクセスも良好な金沢大学工学部跡地に移転・建替することとされました。これを踏まえ、平成29年3月新館建設に向けた、新たな図書館整備の指針となる基本構想を策定しました。

この基本構想では、新たな県立図書館の基本コンセプトを「県民の多様な文化活動・文化交流の場として、県民に開かれた『文化立県・石川』の新たな“知の殿堂”」としています。図書の貸出や閲覧機能だけではなく、公文書館機能・生涯学習機能を一体的に備え、また、石川が誇る多彩な伝統文化などの「石川ならではのコレクション」を収集・活用することとし、こうした機能・取組により、県民の文化的な活動・交流の舞台として、知的な活気と賑わいに溢れる図書館を目指していきます。また、建物については、時代を超えて評価される内外観や居心地がよく快適な空間にすることとされました。

この基本構想に基づき、新たな県立図書館は、知識情報面から「文化立県・石川」を支える「知の殿堂」にふさわしく、県内各地から幅広い県民の皆様方に来館していただき、時代を超えて親しまれ、評価される図書館となることをめざして整備を推進してまいります。

新石川県立図書館基本構想の内容

新石川県立図書館基本構想(pdf 7,296kb)

新石川県立図書館基本構想の冊子は、県立図書館で閲覧及び貸出できます。